日本航空のCSRプログラム”JAL STEAM SCHOOL”のプロデュース/クリエイティブディレクションを担当しました。”JAL STEAM SCHOOL”は、先進的な教育概念「STEAM」を軸にした次世代育成プログラムです。飛行機と空の世界に広がる学びと発見を通して、子供達の未来をデザインします。

「空育®」では、2020年までに100万人を対象としたプログラム実施が目標に掲げられ、そのための新たな起点が求められていました。プランニングにあたり、まずCSV戦略における「空育®」の位置づけや、対象とすべき領域とターゲット、どのような価値を創造すべきか分析し、JALらしさとは何かを定義しました。その中で、次世代教育として注目されている「STEAM」と、飛行機と空の世界の親和性の高さに着目しました。STEAMとは、Science、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの頭文字をつなげた言葉で、 理数教育に創造性を加えた先進的な教育概念です。これからの時代を生きる子供達に求められる理数系の能力と創造性を育むSTEAMは、「空育®」が目指す未来志向のビジョンとも合致するものでした。こうして”JAL STEAM SCHOOL”は、STEAMを軸に飛行機と空の世界を紐解く体験型プログラムとしてスタートしました。

プログラム最初のテーマは、飛行機の象徴「翼」です。授業は、航空力学の基礎を学ぶ「講義」と、教材とアプリを使う「実験」、参加者全員でつくる「フライトマップ」の3つの構成で行いました。実験で使う飛行機の模型教材は、パーツの組み合わせ次第で8000通り以上の翼を組み立てることができます。模型を格納庫型のスキャナーにセットすると、アプリが組み立てた翼の形状を解析して性能を導き出し、飛行機がどのように飛ぶのかを映像で見ることができます。子供達は実験を重ねて、翼と飛行機の関係性や仕組みを発見していきました。最後は、参加者全員の飛行機が地球を飛び交うフライトマップをプロジェクションし、授業を締めくくりました。

「JAL STEAM SCHOOL Portable」

その後も様々な場所で定期的に開催を続け、参加者アンケートでは常に高い満足度を獲得し、グッドデザイン賞受賞をはじめ社会的な評価を受けてきましたが、一方で実施1回あたりの参加人数が限られる事が課題になっていました。そこで、私たちは新たに「JAL STEAM SCHOOL Portable」を開発しました。「JAL STEAM SCHOOL Portable」は“SCHOOL”で提供している授業内容を「どこでも、誰でも」体験できるようにしたデジタル教材です。講師が担うファシリテーションの役割をアプリケーションが補完し、授業同等の学びを展示コンテンツ上で体験することができます。授業では対象年齢を小学4〜6年生に設定していますが、公共スペースに展示されることから対象を全ての世代に拡大。難易度や所要時間などの最適化を計りながら、子供から大人まで全ての世代が満足のゆくようにUI・UXを設計しました。また、筐体の輸送と設置の簡易化を実現するためにプロトタイピングを重ね、サイズや構造、耐久性を検証した結果、優れたポータブル性を実現。人的リソースの負担も大幅に減らすことができました。

Shift the

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ポータブル化は取り組みの展開に推進力を与えました。各地の施設・イベントへの出展の他、継続的に常設展示を行うスペースも生まれました。リリースから数ヶ月でJAL STEAM SCHOOLの参加総数を大きく上回り、「機会」と「対象者」を拡大することに成功。また、取り組みの発展とデザイン性の高さが評価され、JAL STEAM SCHOOLに続いて2年連続でグッドデザイン賞を受賞しました。

航空会社としては初めてSTEAMを取り入れたこれらの教育プログラムは、飛行機と空の世界における学びや発見を通して子供達の未来をシフトしていきます。

Credits

Creative Director/ Producer/ Planner
Toshiyuki Hashimoto(The Shift)
Designer/ Design Support
Jiyu Park(The Shift)
Creative Director / Copywriter/ Planner
Yasutaka Sasaki (aircord)
Hardware Support
Osamu Iwasaki (aircord), Yae Uehara (aircord), Tomofumi Yoshida (aircord)
Technical Director & Application Developer
Tomohiro Akagawa
Visualizer Developer
Koki Ibukuro
Application Superviser
Shingo Hisakawa (Toriningen Inc.)
Art Director
Shogo Kishino (6D)
Graphic Designer
Miho Sakaki (6D)
Product Designer
Akira Yamage (mountain house architects)
3D modeler & Animator
Shunsuke Takase (Goodfeeling Inc.), Kana Terao
SE Creator
Yoshiaki Tokunaga (ONPa)
Photographer
Hiroki Nakajima
Adviser
Akifumi Kumai
Planning Support
Haruka Furuya, Miki Nomura

Awards

Good Design Award
Kids Design Award
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS(Finalist)
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