エドヴァルド・ムンクの大回顧展「ムンク展−共鳴する魂の叫び」の特別展示映像「breathe/feel/suffer/love」のクリエイティブ/テクニカルプロデュースを担当しました。ムンクが画業を通して描き続けた人間の心の“叫び”を、ニューラルネットワークを用いたスタイル変換によって再構築し、新たな解釈を提示しました。

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東京都美術館で開催されたエドヴァルド・ムンクの大回顧展「ムンク展−共鳴する魂の叫び」に合わせ制作された特別展示映像「breathe/feel/suffer/love」のクリエイティブ/テクニカルプロデュースを担当しました。美術史上、最もよく知られる絵画の一つ『叫び』をはじめ約100点が展示され、近代絵画の巨匠ムンクの生涯を見渡すことができる貴重な展覧会となりました。 この展覧会には60万人のお客様が来場されました。

ムンクは、画業を通して人間の内面、喜びや悲しみ、怒りや恐れなど、心の動くさまをキャンバスに表現しました。それを象徴するように、ムンクは「読書する男や編み物する女のいる室内画を、もう描いてはならない。呼吸し、感じ、苦悩し、愛する、生き生きとした人間を描くのだ」と書き残しています。「breathe/feel/suffer/love」は、この言葉から発想を得た映像作品です。

ムンクの筆致、マチエールを元に、ニューラルネットワークを用いた“スタイル変換 (neural style transfer)”という技術を通すことにより生成された連続するイメージをアニメーション化。ムンクが描いた感情のうねりを動的に再構築し、空間に並べられた4つの上映ディスプレイ上で表現しました。キャンバスを思わせる上映ディスプレイは互いに共鳴し、空間に感情の揺らぎを生み出します。

ムンクはまた、一つのテーマを構図や技法を変えながら繰り返し制作して発展させていく連作にも取り組んでいました。それらを空間の中で一つの作品として見せることで、並べ替えるたびに異なる意味が生じることに気づいた為です。「breathe/feel/suffer/love」も、4つのディスプレイが呼応し合う連作の効果を取り入れた空間作品です。ムンクの試みを現代の技術と解釈によって再現しました。

観る人の内面次第で様々なイメージを投げかけるこの作品は、ムンクの新たな側面の発見と、自分自身への気づきという2つのシフトを鑑賞者にもたらしました。

Credits

Direction
TAKCOM
Creative&Technical Producer
Toshiyuki Hashimoto(The Shift)
Creative coding
Hisaki Ito (aircord)
Technical support
Seiya Nakano (aircord)
Retouch
Baku Kinoshita
Production
P.I.C.S.
Display design
Takashi Nakahara
Equipment support
Sony Marketing Inc. (BRAVIA)
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